【企業情報】アミノサイエンス!?「味の素」
こんにちは。Yoshiです。
今回は日本の食卓を支えている味の素株式会社について見ていこうと思います。
味の素と言えば、うまみ調味料をはじめとして、冷凍食品など様々な商品を展開しています。
味の素の冷凍ギョーザなんて何回食べたかわかりません。いつもありがとうございます。
また味の素ばアミノサイエンスと言われる味の素独自の科学技術を活用し様々な事業に展開をしています。
自分たちの身近にあるけど、あんまり詳しく知らない。
そんな味の素について見ていきたいと思います。
私も毎日お世話になっています。
味の素の企業情報
まずは味の素の企業情報を見てみましょう。
出展:味の素 「社員クチコミ」 就職・転職の採用企業リサーチ OpenWork
設立 | 1907年 |
代表者 | 藤江 太郎 |
従業員数 | 連結 約33,000名 |
資本金 | 約798億円 |
事業内容
では味の素は具体的に何をしている企業なのでしょうか?
味の素は実は主に以下のサービスを展開しています。
- 食品系事業:アミノサイエンスを調味料・食品・冷凍食品に生かした事業展開
- アミノサイエンス系事業:アミノサイエンスをヘルスケア等に生かした事業展開
主にアミノサイエンスを食品に生かすか、ヘルスケアに生かすか、というような事業展開をしています。
ここで多くの方は「そもそもアミノサイエンスって何?」と思われたでしょう。
僕も思いました。
以下がアミノサイエンスについてです。
つまり「アミノサイエンス」は、アミノ酸の科学とその応用を通じて、社会のWell-beingに貢献する味の素グループの独自の取り組みを指す言葉と言えます。
アミノサイエンス
「アミノサイエンス」とは、味の素グループが100年以上にわたり研究し、実装化してきたアミノ酸のはたらきから得られる多様な素材・機能・技術・サービスの総称。
またアミノ酸の効果を最大限に活用し、社会課題の解決や人・社会・地球のWell-being(幸福感)への貢献につなげる、味の素グループ独自の科学的アプローチのことも「アミノサイエンス」と呼んでいる。
次に事業別の売上割合を見てみましょう。
今回は事業を調味料・食品、冷凍食品、ヘルスケア、その他で分類しています。
- 調味料・食品:約64%
- 冷凍食品:約21%
- ヘルスケア等:約24%
- その他:約1%
やはりメインは調味料・食品事業です。
出展:事業紹介 | 事業について | 味の素㈱ 新卒採用サイト (ajinomoto.co.jp)
また競合他社である日清食品、ハウス食品と売り上げ割合を比較してみると
(味の素の売り上げ割合を100%とする)
・味の素:100%
・日清食品:54.5%
・ハウス食品:27.3%
以上のように味の素がマーケットで特に支持されていることが分かります。
この理由はアミノサイエンスをはじめとした高い技術力でしょう。
いま考えれば、うまみ調味料とか凄すぎます。日本の食を支えてくれている商品です。
そこで研究開発について少し見てみましょう。
味の素の研究開発力
味の素グループは創業以来アミノ酸を研究し続け、培われた「アミノサイエンス」という独自の科学的アプローチを駆使して、様々な可能性を追求しています。
これは他社には簡単にまねすることのできない、味の素の最大の強みです。
さらに味の素は、研究開発費258億円(2022年度連結実績、対売上高1.9%)を投資しており、研究領域を大切にしていることが分かります。
また味の素は、食品研究所とバイオ・ファイン研究所の2研究所を開発の拠点とし、研究開発員は1700名に上ります。この中には食品、バイオ、生物、工学などの様々な人材が在籍しておりお互いの強みを生かしながら、研究開発に取り組んでいます。
さらに研究員のうち10%は博士取得者であるというから驚きです。
企業文化
次に味の素の企業文化について見ていきます。
味の素の企業スローガンがこちらです。
Eat Well,Live Well.
CMで聞いたことある方も多いと思います。
やはり味の素の企業使命は食を通じて人を世界を豊かにする、ということが伝わってきます。
またOurPhilosophyとして以下のような理念体系を設定しています。
出展:Our philosophy | グループ企業情報 | 味の素グループ (ajinomoto.co.jp)
またASVとは以下のような意味になります。
ASVとは
「Ajinomoto Group Creating Shared Value」を略した言葉。
CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)に由来しており、企業が自社の売上や利益を追求するだけでなく、自社の事業を通じて社会が抱える課題や問題に取り組むこと、その結果として、経済的な価値も創造されることを意味している。
まさに社会課題解決を前提として、その取り組みの上で経済価値を創造することを目指している、素晴らしい企業文化だと思います。
ワークライフバランス
ワークライフバランスですが、有休消化率は66.9%ほどで、月の残業時間は平均23.5時間程度。
味の素は、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進しています。これは、性別、年齢、国籍、経歴の多様な人財を受け入れ、社員一人ひとりが互いに尊重し、活躍できる会社と社会をめざす取り組みです。
ワークライフバランス(WLB)は、味の素グループが重視するコンセプトの一つです。具体的には、以下のような取り組みが行われています
- 柔軟な働き方: 育児中の時短勤務や育児休暇の拡大、フレックスタイム、時間単位有給、テレワーク制度などを実施しています。例えば、2017年には「週4日どこでもオフィス」制度を導入し、退社時刻を繰り上げることで、社員のワークライフバランスを向上させています。
- 女性活躍・登用: 女性の登用計画やキャリア形成に向けた支援を行っています。メンタープログラムやキャリアワークショップなどを通じて、女性社員の基幹職(管理職)への就任を支援しています。基幹職の女性比率を2030年までに30%まで高めることを目標としています。
- D&I推進: 、ダイバーシティ推進タスクフォースを設置し、多様性の受け入れと女性活躍を進めています。アンコンシャス・バイアス研修やLGBTパートナー支援制度の導入など、多様性を尊重する組織文化を育んでいます。
年収・福利厚生
2023年の有価証券報告書による味の素の年収は1047万円となっています。
新卒1年目の年収は450万円程度。
また年齢ごとの年収を見てみると
- 役職なし(22~30歳): 450~700万円
- 主任(30~40歳) : 800~950万円
- 課長(37歳~) : 1000~1300万円
- 部長(45歳~):1400~1600万円
課長職に上がると年収は1000万円を超すようです。
また味の素の福利厚生は非常に充実しており、以下のようになっています。
- 就労支援:
- 短時間勤務: 1日の勤務時間を30分単位で短縮できる制度。小学校4年生まで取得可能です。
- 働く場所の選択: 拠点オフィス・在宅・サテライトオフィスなど、業務に合わせて自由に選択できます。
- フレックスタイム制度: 生産部門を除く部門で導入されており、柔軟な働き方が可能です。
- 休暇制度:
- 産前・産後休暇: 出産予定日の6週間前から出産日までの産前休暇と、出産日の翌日から8週間目までの産後休暇が取得できます。
- 育児休職制度: 子供が満1歳になるまで取得可能で、男性も積極的に取得できるよう推進しています。
- WLB (ワークライフバランス)休暇: 有給休暇とは別に、年1回3日間連続で取得できます。
- 介護休暇: 通院などの事情で休暇を取得できます。
- 資産形成:
- 住宅財形貯蓄: 将来の住宅購入を目的として、一定額を継続的に積み立てる制度。
- 従業員持株制度: 給与天引きにより、少額から自社株式の購入が可能。
- 確定拠出年金 (DC)制度: 長期にわたりじっくり積み立てる任意加入の年金制度。
まとめ
これまで味の素の会社概要についてみてきましたが、まとめると以下のようになりそうです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。