【企業情報】日本のカメラと言えば「キャノン」
こんにちは。Yoshiです。
日本のカメラと言えば、キャノン。
今回は日本のトップカメラメーカーであるキャノン株式会社を見ていこうと思います。
キャノンの前身の企業である精機光学研究所は1933年に内田三郎と吉田五郎によって設立されました。その後1937年に世界一のカメラメーカーになると設立されたのがキャノンでした。
核は光学技術でしたが、1960年代に「右手にカメラ、左手に事務機」とカメラだけではなく、多角的に事業を展開したことがキャノンの大きな発展につながっていきました。
そして現在ではカメラだけではなく、プリンタ機器や、メディカル機器といった様々な事業領域を展開しているグローバルカンパニーへと成長しています。
うちにもキャノンのカメラあったな~。
キャノンの企業情報
まずはキャノンの企業情報を見てみましょう。
出展:キヤノン 「社員クチコミ」 就職・転職の採用企業リサーチ OpenWork
設立 | 1937年 |
代表者 | 御手洗 冨士夫 |
従業員数 | 約180,000名 |
資本金 | 約1700億円 |
事業内容
ではキャノンは具体的に何をしている企業なのでしょうか?
キャノンは主に以下の事業を展開しています。
- プリンティング: プリンターや事務機器、商業印刷機などを提供しています。クラウド時代に合ったソフトウェアによる付加価値の高いソリューションを提供し、デジタル化が進む印刷業界で短納期・多品種少部数のニーズ、高品質・高信頼性を備えたプリンターとソフトウェアをラインアップしています。
- イメージング: カメラ、レンズ、映像機器などを提供し、お客さまの毎日の暮らしを豊かに彩り、人に寄り添いながら、イメージング技術をさらに進化させています。
- ネットワークカメラ: セキュリティ意識の高まりによる防犯や監視だけにとどまらず、市場の期待に応えるソリューションビジネスへ拡大しています。
- メディカル: あまりイメージがないかもしれませんがキャノンは医師と患者さんに寄り添う技術や製品開発とともに、新規領域も注力しています。具体的にはMRI装置や、超音波振動装置などです。キャノンは医療のさらなる発展に貢献しています。
- インダストリアル: 独自の光学技術や画像処理技術を産業用の機器に応用することで、幅広い産業分野のニーズに応える製品を展開しています。ここには半導体露光装置などが挙げられます。
- その他の事業: 材料やコンポーネント技術など、経験とノウハウを蓄積して得られた材料バンクや実験技術を基盤に、色材をはじめとした新材料を独自に作製しています。
カメラだけではなく、メディカルなど幅広い事業を展開していることが分かります。
各事業の売上高の割合は以下の通りです。
- プリンティング:売上比率で55%
- メディカル:売上比率で13%
- イメージング:売上比率で21%
- インダストリアル:売上比率で9%
実は売り上げだけで見るとイメージングではなく、プリンティングの方が売り上げは高いです。
また海外売上高比率は79%となっています。展開している国は220を超えており。キャノンの製品は国を超えて愛されています。
ここでキャノンのメイン事業でもあるプリンティングについて見ていきたいと思います。
プリンティング事業
キャノンは時代を先駆けるプリンティングを追求した取り組みを行っています。
すぐに、きれいに、安全に、どこででも。
幅広いプリンティング技術を持つキャノンの取り組みを見てみましょう。
- デジタルプリンティング: キャノンは電子写真とインクジェットというデジタルプリンティングの2大技術をいちから開発してきました。これにより、さまざまなコンテンツをすぐに、きれいに、安全に、どこででもプリントできるオンデマンドプリンティングを強化しています。
- 商業印刷: 書籍やカタログ、ポスター、ダイレクトメール、帳票など、商業印刷の分野ではデジタルシフトが進んでいます。キャノンでは、160m/分の超高速でロール紙に印刷する「連帳プリンター」、定型サイズの用紙に印刷する「カットシートプリンター」、大型のポスターの印刷などに適した「大判プリンター」といった製品を展開しています。
- オフィス向け複合機: オフィス業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速するなか、キヤノンのオフィス向け複合機は紙文書のスキャンの高速化と静音化を同時に実現する快適な操作性で、DXの鍵となる紙文書の電子化をサポートしています。
- ハイブリッドワーク: 働く場所を柔軟に変えられるハイブリッドワークでのプリントが広がるなか、オフィス外での印刷の管理が求められています。キヤノンはオフィス向け複合機の開発で培ったプリントマネジメント技術を発展させ、印刷場所にかかわらずオフィスと同等のセキュリティを確保するとともに、印刷状況の一元管理を実現しています。
- 産業印刷: 食品・飲料、生活用品などのラベルやパッケージ、さらに壁紙や建材、塗装に代わるフィルムラッピングなどの産業印刷の分野でも、デジタルプリントの利用が広がっています。キヤノンは、ラベルプリンターや産業用にも使用できる大判プリンターを展開し高評価を得ています
以上のような幅広いプリンティング技術を持っているからこそ、キャノンは時代と世界が抱える幅広いニーズに答えることができるのかもしれません。
企業文化
次にキャノンの企業理念について見ていきましょう。
共生
これがキャノンの企業理念です。
素敵です。
キャノンは文化、民族などの違いを問わずすべての人類が幸せに暮らせる社会を目指しています。まさに写真などは文化や習慣などを飛び越えることのツールの一つかもしれません。
そしてキャノンが掲げる企業DNAとして3つが挙げられています。
それは「人間尊重」「技術優先」「進取の気性」
これらはキャノンがベンチャー企業として始まった進取の気性と、高い技術力を目指している姿勢が受け継がれ、社会に新しい提案をし続けてきたキャノンだからこそのDNAです。
まさにキャノンが社会に新しい提案を続ける原動力となっています。
出展:企業理念・キヤノンスピリット | キヤノングローバル (global.canon)
ワークライフバランス
ワークライフバランスですが、有休消化率は69.3%ほどで、月の残業時間は平均19.2時間程度。
またキャノンはワーク・ライフ・バランスを非常に重視している企業の一つです。
以下にその取り組みについて記載します。
- 労働時間の短縮: キャノンは、適正な労働時間の管理と削減に取り組んでいます。原則として時間外労働を禁止し、働き方の見直しを推進しています。さらに5日連続で有給休暇を取得できるフリーバカンス制度に加え、上司、部下間で年5日以上の休暇取得計画を立てるなど、さまざまな有給休暇の取得促進を行っています。
- 健康支援: キヤノンは、創業当時から受け継がれてきた行動指針の一つである「健康第一主義」に基づいた取り組みが、個人や組織の能力を最大限に発揮し大きな成果を生み出す原動力であると考え、積極的な健康経営を推進しています。メンタルヘルスをはじめとした健康相談を24時間受付可能な体制や、休職しても安心して職場に復帰できるようにさまざまな支援をしています。
- 柔軟な働き方: キャノンは、持続的な成長のために、ビジネスのグローバリゼーションとイノベーションを推し進める優秀な人材の獲得と定着を図っています。そのため、採用・配属・育成の施策を一貫した方針のもとで連携させています。また、従業員一人ひとりが長期にわたって高いモチベーションを維持し、能力を発揮していけるように、キャリアマッチング制度のほか、育児や介護と仕事との両立を図る支援制度など従業員の就業継続をサポートする各種制度の充実を図っています。
人材を大切にしていることが伝わってくるね
年収・福利厚生
2022年の有価証券報告書によるとキャノンの年収は807万円となっています。
新卒1年目の年収は450万円程度。
また年齢ごとの年収を見てみると
- T等級 (1-3年目): 400-500万円
- G2 (3-5年目): 500-700万円
- G3 (6-10年目、昇進試験次第): 700-850万円
- G4 (課長代理クラス, 11-15年目): 900-1,000万円
- M1 (課長クラス, 16年目以降): 1,000-1,200万円
- M2 (部長クラス, 評価次第): 1,200万円以上
課長職に上がると年収は1000万円を超すようです。
イメージでは30歳700万、40歳900万といったところでしょうか。
次に福利厚生は以下のようになっています。
- 保養所: 社員とその家族が保養のためにキヤノングループの保養所を利用できます。
- ベネフィット・ステーション: e-Learning、レジャー、グルメ、ショッピング、スポーツ、旅行、健康など、幅広い分野のサービスを割引価格で利用できるサービスをご利用いただけます。
- 企業年金制度: 公的年金を補完し、より豊かな老後の生活に寄与することを目的に、役割等級に応じて付与される退職金ポイント制による確定給付型の企業年金制度「キヤノン企業年金」を運用しています。
- 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険: 社員を対象とした企業年金や共済会、健康保険組合による付加給付などの制度、さらには個人の意思で加入する社員持株会や財形貯蓄、グループ生命保険などを用意しています。
- 年間休日: 年間休日は125日です(2022年実績)。週休2日制で、GW・夏期・年末年始などの長期連休があります。
- 年次有給休暇: 入社初年度は15日、翌年度からは24日の付与があります。
まとめ
これまでキャノンの会社概要についてみてきましたが、まとめると以下のようになりそうです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。