【企業紹介】老舗ゲーム会社「任天堂」
こんにちは。Yoshiです。
今回は小さい子供から大人まで誰もが知っている超グローバル企業の一つである任天堂株式会社についてみていきます。
任天堂は、1889年に設立された京都市に本社を置いています。今でこそゲームのイメージが強い任天堂ですが、設立当初は「花札」や「トランプ」を扱っていた会社でした。実は日本で初めてトランプを製造したのも任天堂です。ではどこで今のゲーム会社のような企業にイメージチェンジしたのでしょうか?
それはやはり1983年の夏、任天堂が市場に送り出した伝説的ゲーム機「ファミリーコンピューター」の存在でしょう。通称ファミコンは現在に至るまで、累計販売台数6200万台を記録した大ヒット製品です。それからの現在に至るまでの任天堂の躍進は皆さんの知るところでしょう。
そんな私たちの娯楽のすぐそばにあり続けている企業「任天堂」を今回は見ていきたいと思います。
みんなが小さいころからお世話になっている企業だね。
任天堂の企業情報
まずは任天堂の企業情報を見てみましょう。
出展:任天堂 「社員クチコミ」 就職・転職の採用企業リサーチ OpenWork
設立 | 1889年 |
代表者 | 古川 俊太郎 |
従業員数 | 連結 約7,300名 |
資本金 | 約100億円 |
事業内容
では任天堂は具体的に何をしている企業なのでしょうか?
任天堂は実は主に以下の事業を展開しています。
- ゲーム専用機ビジネス: 家庭用ゲーム機や携帯型ゲーム機などの主にゲーム専用機の開発・製造・販売を行っています。具体的には「ファミリーコンピュータ」「DS」「Switch」などが挙げられます。
- モバイルビジネス: 影に隠れがちですが、任天堂はスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイス向けのゲームソフトの開発・販売も行っています。
- IP展開ビジネス: あまり知られていませんが任天堂は自社が所有する知的財産(IP)を活用した事業も展開しています。具体的には、キャラクターグッズの販売やテーマパークの運営などが含まれます。任天堂は世代を問わず全世界から人気を集めている企業ですので、任天堂ならではの強みの一つと言えるかもしれません。
各事業の売上高の割合は以下の通りです。
- ゲーム専用機ビジネス:売上比率で97%
- その他サービス事業:売上比率で3%
やはりメイン事業はゲーム専用機ビジネス事業です。
以下に年度別の売り上げ高を表記しておきます。
出展:株主・投資家向け情報:決算ハイライト (nintendo.co.jp)
任天堂の2020年3月期の地域別売上高割合は以下の通りです。
日本: 8.8%、北米: 43.2%、欧州: 25.0%、その他の地域: 23.0%
海外売上高比率は77.0%と、まさにグローバルで活躍する企業です。
ゲーム専用機ビジネス事業
ゲーム専用機ビジネス事業は以下のような取り組みをしています。
- ゲーム専用機の開発・販売: 任天堂は、「Nintendo Switch」をはじめとするゲーム専用機の開発・販売を行っています。これらのゲーム機は、高性能な専用機を求めやすい価格で提供し、対応するゲームソフトを顧客に継続的に買ってもらうことで収益を得ています。
- ゲームソフトの提供: 「スーパーマリオ」をはじめとするユニークなゲームソフトを提供しています。これらのソフトは、任天堂のゲーム専用機でプレイすることができます。
- デジタル流通の収益獲得: 2017年にNintendo Switchが発売されて以降、任天堂は「デジタル流通での収益獲得」を宣言しています。これには、ダウンロード版ソフトの販売や、定額サービスである「Nintendo Switch Online」の提供などが含まれます。
ここはやはり任天堂の一番の強みであり根幹をなす部分です。
代表的ヒット作である「マリオブラザーズ」は世界で一番売れたゲームソフトとしても知られています。
そのほか「WiiSports」や「あつまれどうぶつの森」など家族とでもいっしょにプレイできるソフトを多く販売し、常にゲームの常識を壊し続けています。
さらに任天堂はどんなに時代が進んでもハードづくりを手放すことのなかった数少ない企業の一つです。今ではパソコン、スマホ一つあれば様々なゲームができる時代です。しかしながら任天堂は今も「ニンテンドースイッチ」に代表されるようにハード作り続けています。だからこそ新しいゲームの形を体現することができ続けているのかもしれません。
企業文化
実は任天堂は社是を持たない会社として知られています。
しかしながら圧倒的なブランド力と独特の文化を感じられる企業です。
これは任天堂には以下の、暗黙の社是が存在するからでしょう。
娯楽に徹せよ。独創的であれ。
これはまさに任天堂を象徴しているような言葉だと私は思います。
任天堂の多くの社員が常に独創性とは何か考えているからこそ、世界を動かすような素晴らしいゲームが開発できるのでしょう。
また任天堂は自身がマーケットクリエイターであるということを常に自負している企業の一つです。
その思想は社長のコーポレートメッセージからも伺うことができます。
私たちは、これからも「人々を笑顔にする娯楽をつくる会社」であり続け、「任天堂IPに触れる人口の拡大」すなわち、任天堂がつくるキャラクターやゲームの世界観により多くの方に触れていただくことによって、当社の企業価値を向上させていきたいと考えています。
任天堂は既存マーケットにおいて他メーカーとシェアを奪い合うのではなく、任天堂の商品に触れることでマーケット拡大を実現したいという思いを創業以来強く持ち続けています。
ワークライフバランス
ワークライフバランスですが、有休消化率は81.3%ほどで、月の残業時間は平均23.8時間程度。
また任天堂では、働き方改革を進めており、多様な働き方とワーク・ライフ・バランスの実現を支援しています。具体的な取り組みとしては以下のようなものがあります。
- 育児休業関連の施策::改正女性活躍推進法に基づき、女性の育児休業取得率実質100%を継続するとともに、2021年度からの5年間の累計において、男性の育児休業取得率を50%以上に上昇させる目標を設定しています。
- ワークライフバランスを支援するための施策:任天堂では、10:00~15:00をコアタイムとしたうえで日々の出退勤時間を各自でコントロールできる制度を導入しています。また、勤務終了後、翌日の勤務開始時間までに少なくとも9時間以上のインターバルを確保しなければならないとする「勤務間インターバル制度」も社内ルールとして導入しています。
フレックス制度はうれしいね
年収・福利厚生
2023年の有価証券報告書によると任天堂の年収は986万円となっています。
新卒1年目の年収は450万円程度。
また年齢ごとの年収を見てみると
- 25歳: 600万円
- 30歳 : 800万円
- 35歳 : 1000万円
- 40歳 : 1200万円
マネージャー職に上がると年収は1000万円を超すようです。
またマネージャー職には35~40歳程度でなるのが一般的なようです。
福利厚生は以下のようになっています。
- 休日:年間休日125日、完全週休二日制 (土日)、祝日、年次有給休暇、特別休暇、夏季休暇、年末年始休暇、リフレッシュ休暇
- 育児・介護:育児・介護休暇
- 財産形成・共済制度:住宅支援、社内住宅支援融資、退職金、選択型福利厚生制度、財形貯蓄、厚生貸付金
- 諸手当:時間外勤務手当、休日勤務手当、通勤手当、住宅加算手当
- 各種保険:健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
- カフェテリアプラン:毎年7万円のポイントを支給。自社製品などに使用可能
- その他:保養所、クラブ活動補助
また家賃補助に関しては入社3年目まで支給されているようです。
まとめ
これまで任天堂の会社概要についてみてきましたが、まとめると以下のようになりそうです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。